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【宅建受験者必見】8月住宅ローン金利発表 固定は13年ぶり高水準も変動は据え置き その理由は?

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宅建試験の合格を目指す皆さん、こんばんは。

本日7月31日の夕方、大手銀行各行から8月の住宅ローン金利が発表されました。今回の発表は、今後の不動産市場の動向を占う上で非常に重要な内容を含んでいます。結論から言うと、「固定金利」は軒並み引き上げられ、歴史的な高水準となった一方で、「変動金利」は据え置きとなりました。

なぜ、このような異なる動きになったのでしょうか。この背景を理解することは、皆さんが試験で学ぶ金利の知識を、生きた情報として活用するための絶好の機会です。

10年固定金利は軒並み引き上げ 歴史的な高水準へ

まず、固定金利の動向です。代表的な指標である「10年固定」の最優遇金利は、大手5行すべてが引き上げを発表しました。中には、三菱UFJ銀行で14年3ヶ月ぶり、みずほ銀行で13年5ヶ月ぶりという高水準に達したところもあり、市場の潮目が変わってきていることを強く印象付けています。

この理由は、銀行が固定金利を決める際の指標となる「長期金利」が、市場で上昇しているためです。将来の経済や物価への見通しを反映する長期金利が上がっていることから、銀行も将来のリスクに備え、固定金利を引き上げているのです。

一方で「変動金利」は据え置き その理由とは

ここが今回の最大のポイントです。固定金利が大きく上昇する一方で、利用者が最も多いとされる「変動金利」は、大手5行すべてで据え置かれました。なぜ、これほど明確な差が生まれたのでしょうか。

それは、固定金利と変動金利では、金利が決まる仕組みが根本的に異なるからです。

  • 固定金利:主に「長期金利(新発10年国債利回りなど)」を基準に決定されます。市場の予測を反映して動きます。
  • 変動金利:主に「短期プライムレート」を基準に決定されます。これは、日本銀行の「政策金利」に大きく影響されます。

つまり、今回の動きは「市場は将来の金利上昇を織り込み始めているが、日銀はまだ政策金利を動かしていない」という状況を、そのまま映し出しているのです。この二つの金利の基準の違いは、宅建試験でも問われる非常に重要な知識です。

金利タイプの選択がますます重要に

固定金利と変動金利の金利差が広がることで、住宅購入を検討する人々は、より難しい選択を迫られることになります。

【固定金利を選ぶメリット】将来の金利上昇を心配せず、返済計画を確定できる安心感。

【固定金利を選ぶデメリット】当初から変動金利より返済額が高い。

【変動金利を選ぶメリット】当初の返済額を低く抑えられる。

【変動金利を選ぶデメリット】将来、金利が上昇し、返済額が増えるリスクを負う。

このトレードオフの関係を、顧客に正確に伝えることが重要になります。

宅建士に求められる金利知識と説明義務

私たち宅建士を目指す者にとって、今回のニュースは最高のケーススタディです。顧客から「なぜ固定と変動でこんなに違うのですか?」「どちらを選ぶべきですか?」と質問された際に、ただ金利の数字を伝えるだけでなく、「固定金利は長期金利に、変動金利は政策金利に連動していて、今はその二つに差が出ている状況です」と、その背景までを説明できるかどうかが、プロとしての信頼を大きく左右します。

今後の住宅市場への影響は

固定金利の上昇は、月々の返済額の増加に直結するため、住宅購入者の購買意欲を冷やし、市場を少し落ち着かせる効果があるかもしれません。一方で、低金利の変動金利に人気がさらに集中することも考えられます。しかし、その変動金利も、将来日銀が政策金利を引き上げる局面になれば、上昇に転じる可能性があります。

毎月末に発表される住宅ローン金利は、不動産市場の未来を映す鏡です。試験勉強と並行して、こうしたリアルな市場の動きにも、ぜひアンテナを張り続けてください。

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