不動産価格に関する新たなニュースがありましたので、紹介いたします。
https://news.yahoo.co.jp/articles/593be3dcf81dea61e0717afd3334b1923f34adce

はじめに
近年、日本全国で1億円を超える分譲マンション(通称「億ション」)の需要が拡大しています。これまで東京や大阪などの大都市圏に集中していた高級マンション市場が、今や地方都市にも広がりを見せています。

地方でも増える億ションの背景
ライフルホームズ総研の調査によると、住宅情報サイト「ライフルホームズ」に掲載された億ションの所在地は、2020年時点では18都道府県でしたが、2024年末までには35都道府県にまで拡大しました。東京都や大阪府、神奈川県、愛知県、兵庫県といった大都市圏に加え、福島県、茨城県、島根県、鹿児島県などでも億ションが販売されるようになり、地域的な広がりが顕著になっています。

需要を支える購入層
この「ローカル億ション」と呼ばれる地方の高級物件の増加には、主に以下の要因があります:
- 富裕層の増加
- 高収入の共働き世帯の増加
- 資産形成ニーズの高まり
- 相続時の節税対策としての不動産購入
特に不動産業界関係者によると、「歴史地区や景観の良い場所のマンション」が人気を集めているようです。

全体的な不動産価格の上昇
この億ション需要の拡大は、日本全体の不動産価格上昇傾向とも一致しています。土地価格の上昇、建築資材の高騰、人手不足による建築コストの増加などを背景に、マンションを含む住宅全体の価格が上昇しています。特に都市部では住宅供給が需要に追いついておらず、価格上昇に拍車をかけています。
ライフルホームズ総研の中山登志朗副所長は「供給側が大都市での成功経験を他の都市にも広げ、潜在的な需要を掘り起こした」と分析しています。今後も地方都市での億ション需要は続くと予測されています。
都市部に限らず地方でも高級マンション市場が活況を呈している現状は、日本の住宅市場と資産格差の新たな一面を映し出しているといえるでしょう。

