人生ゲームというボードゲームはご存知でしょうか。多くの方が知っているであろう人生ゲームについて今日は書いていこうと思います。
人生ゲームの発祥
元々はアメリカで発売されていた「The game of life」というゲームの日本語訳版として1968年にタカラ(現タカラトミー)から発売され、現在のモデルで8代目とのこと。実に50年以上前から愛されている玩具です。
基本ルール
すごろくのルールを基本として、サイコロの代わりのルーレットを回して、出たコマの分進み、止まったマスの指示に従うゲームです。すごろくと異なるところは、持ち金が配布され、その持ち金をイベントで増やしたり減らしたりし、最終的にゴールした際に、最も持ち金の多かったプレイヤーが勝利になります。
ゲームのメリット
お子さんの教育面においてもかなり優れていると思います。四則演算をゲーム上求められる場面が多く、ゲームを通じて計算が速くなります。またその名の通り、就職、結婚、出産などプレイヤーの人生を進めていくゲームで、人生にはアップダウンがあることを感覚的に学べるようになっています。そしてよほどのミスをしない限り、持ち金を減らしてゴールするようなことにもならないことがわかります。
投資の観点から
このゲームの面白い点を投資の観点から2点ほど紹介します。
- 生命保険がある
ゲームを進めると生命保険に入れるタイミングがきて、しかも格安で入ることができます。
途中生命保険がないと、大きな損失を被るマスがありますが、基本的には何も起こらず、終盤の満期マスを通過すると、満期の返戻金が返ってきます。
返戻金額は2000%くらいです。現実の保険でここまで得する保険があるならば是が非でも入りたいですが、なかなかそうはいきません。
先日、日本人の生命保険加入率が2人以上世帯だと89%とかなり高いと紹介しましたが、人生ゲームで幼少期に保険は得するものだと思ってしまっているからかもしれません。貯蓄型がいいような気がしてしまうのも関係しているかもしれないです。
子どもでもゲームにおいて生命保険に加入することは有利だとすぐにわかるので、人生ゲームで加入しない人はまずいないようなシステムになっています。
- 不動産が必ず値上がる
自宅を購入できる場面が出てくるのですが、この不動産も持っていると得する仕組みになっています。不動産は買価の2倍に必ずなるというルールです。
これも現実にあるならば間違いなく買いたい物件です。
日本人は持ち家派の人が多い印象ですが、これについても、このゲームが少なからず影響をもたらしているかもしれません。
不動産投資を現実にするのならば、キャピタルゲインを確実に持って行けそうな物件を探さなければなりません。
総括としては、非常に良くできたゲームで、特にお子さんがいる家庭では持っていて損はありません。その上で、お子さんには生命保険と不動産については、他の事柄以上に、現実は厳しいということを伝えておいた方がいいかもしれません。