はじめに
今日は不動産関連のニュースの中で興味深いものがありましたので紹介します。

〈賃貸物件トレンドに異変〉平均家賃の最高値更新で「狭小住宅」「ずらし駅」が人気に…立地より“自分の趣味嗜好に合った街”に住むならズバリ狙い目沿線は?(集英社オンライン) - Yahoo!ニュース
東京23区の賃貸マンションの平均家賃が2015年以降、過去最高値を更新したことが不動産情報「アットホーム」の調査で分かった。進学や就職など引っ越しシーズン到来を前に、止まらない物価高に追い打ちをかけ
家賃相場のトレンド
近年の首都圏における賃貸市場で、興味深い新トレンドが浮かび上がってきています。アットホームの最新調査によると、東京23区の賃貸マンションの平均家賃が2015年以降で最高値を更新。シングル向けで約9.6万円、カップル向けで約15.7万円、ファミリー向けで約23.2万円と、いずれも前年比で大幅な上昇を記録しています。
この家賃高騰の中で、特に注目すべき2つの新しい住まい選びの傾向が見えてきました。
新しい住まい選びの傾向
趣味嗜好優先
第一に、「趣味嗜好優先」の街選び。従来の「都心からの距離」や「通勤時間」という基準から、その街特有の文化や雰囲気を重視する動きが強まっています。例えば:
- サブカルチャーの街・中野区
- アート文化を推進する横須賀市
- 子育て支援が充実している流山市、船橋市など、関西圏では明石市も人気

超合理主義
第二に、「超合理主義」の台頭。10平米未満の「狭小住宅」が、特に都心部で人気を集めています。これは主にITビジネスマンや医療従事者など、仕事中心のライフスタイルを持つ人々から支持を得ています。
また、賃料を抑えたい人向けには、以下のような選択肢があります:
- お得な沿線の活用
- 西武線、東武線、京成線、京急線などが比較的リーズナブル
- 東急東横線、田園都市線などの「ブランド沿線」は家賃も高額
- “ずらし駅”戦略
- 急行停車駅から1-2駅離れた駅を選ぶことで、家賃を抑える
このように、働き方の多様化を背景に、従来の「都心至上主義」から、個人の価値観や生活スタイルに合わせた柔軟な住まい選びへと変化が進んでいます。テレワークの定着や、街づくりの個性化が進む中、この傾向は今後さらに強まっていくことが予想されます。

まとめ
不動産市場のインフレ傾向が続く中、賃貸物件を探す際は、自身のライフスタイルと予算のバランスを慎重に検討することが、これまで以上に重要になってきているようです。
