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札幌市のノースサファリサッポロ問題 – 17回の行政指導と違法建築の実態

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はじめに

先日、市街化調整区域の説明をしましたが、実際に市街化調整区域内で開発行為を行ってしまい、問題になっている事例がありますので、解説します。
こちらのリンクのニュースです。

ノースサファリ、札幌市の勧告や指導は計17回 運営会社「市と協議してきた」と説明 
【読売新聞】 札幌市南区の市街化調整区域で開発許可を得ないまま民間動物園「ノースサファリサッポロ」が営業している問題で、市都市局が開園3か月前の2005年4月から24年12月までの間、施設撤去の勧告や口頭の行政指導を計17回行ってい

札幌市南区の人気観光スポット「ノースサファリサッポロ」が、開園から約20年にわたり深刻な法令違反を重ねていた実態が明らかになりました。運営会社のサクセス観光と札幌市の対応について、最新の情報をまとめてご紹介します。

明らかになった違反の実態

  • 2004年10月に市街化調整区域内での無許可建設工事が発覚
  • 2005年7月の開園時点で既に10棟の違法建築物が存在
  • 2024年の調査で違法建築物は156棟まで増加
  • 飲食店や宿泊施設も無許可で営業開始
  • 動物園運営に必要な「第1種動物取扱業」の登録も未取得

札幌市の対応経緯

札幌市は2005年4月から2024年12月までの間に、計17回もの行政指導や施設撤去の勧告を行ってきました。しかし、運営会社は度重なる指導に応じることなく、むしろ施設の拡張を続けていました。

特筆すべきは、2019年9月から2024年2月にかけて、運営会社側のコンサルタントと「合法化に向けた協議」が16回行われていたという点です。しかし市側は「建物の撤去が大前提」という立場を崩しておらず、運営会社の本気度を疑問視しています。

今後の展開

秋元克広市長は記者会見で、これまでの市の対応について「施設の規模拡大を確認できた段階で、もう少し対応する余地があった」と振り返っています。

一方、サクセス観光は2月中旬に「施設の移設・撤去のプラン」を提出する方針を示しており、事態は新たな局面を迎えようとしています。

まとめ

この問題は、長年にわたり法令違反が放置され、かつ拡大し続けてきた深刻なケースとして注目を集めています。札幌市の観光施設として人気を博してきただけに、今後の展開が注目されます。施設の移設・撤去プランの内容と、それに対する市の対応が、この問題の転換点となるかもしれません。
引き続き、状況の進展を見守っていきたいと思います。​​​​​​​​​​​​​​​​

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