(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)が発表した2025年通年のデータによると、首都圏の既存マンション成約件数は3年連続で前年を上回る結果となりました。
本記事では、このニュースの内容を整理しつつ、宅建試験にどう関係するのかを受験者向けに分かりやすく解説します。
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首都圏既存マンション市場の最新動向
2025年通年の首都圏既存マンション成約件数は、
- 49,114件(前年比31.9%増)
と大幅な増加となりました。
都県別成約件数
- 東京都:26,439件(31.6%増)
- 神奈川県:11,670件(37.1%増)
- 埼玉県:5,628件(36.1%増)
- 千葉県:5,377件(19.9%増)
首都圏全体で中古マンション取引が活発化していることが分かります。
価格は上昇、面積は縮小という傾向
成約価格・単価の動き
- 1㎡当たり成約単価:82.98万円(前年比7.9%上昇)
- 平均成約価格:5,200万円(前年比6.3%上昇)
成約単価は直近13年間で117.3%上昇しており、中古マンション価格は長期的に上昇基調です。
物件の特徴
- 平均専有面積:62.66㎡(1.5%縮小)
- 平均築年数:26.58年(前年より経年化)
👉 「狭く・高く・築年数は古め」という傾向がはっきりしています。
戸建住宅の動向も押さえておく
既存戸建住宅
- 成約件数:21,632件(52.5%増)
- 成約価格:上昇基調
新築戸建住宅
- 成約件数:16,197件(242.8%増)
特に新築戸建は前年の反動もあり、大幅な増加となりました。
2025年10〜12月期(直近四半期)のポイント
- 既存マンション成約件数:12,632件(33.6%増)
- 成約単価:84.16万円(22四半期連続で前年同期比プラス)
- 成約価格:5,287万円(53四半期連続で前年同期比プラス)
- 新規登録件数:減少傾向が継続
👉 供給(新規登録)は減少、取引と価格は上昇という状況です。
なぜ中古市場が活発なのか?
背景として、以下が考えられます。
- 新築マンション価格の高騰
- 金利先高感による購入意欲の前倒し
- 築年数が古くても立地重視の需要増
- リノベーション前提の購入増加
宅建試験との関係は?【受験者向け解説】
① 市況問題は「背景知識」として活きる
宅建試験において、統計データそのものの出題もありますが、細かい数字を覚えるよりも、
- 不動産価格の上昇傾向
- 中古流通の活発化
- 建物の経年化
といった市場の方向性を覚えておくようにしましょう。
宅建業法・重要事項説明・取引実務の理解を深める材料にもなります。
② 築年数が古い=重要事項説明が重要
中古マンション取引の増加は、以下の論点と直結します。
- 建物状況調査(インスペクション)
- 管理規約・長期修繕計画
- 修繕積立金・管理費
- 耐震性・既存不適格
👉 重要事項説明の頻出ポイントです。
③ 登記・権利関係の重要性も増す
流通量が増えるほど、
- 登記名義の確認
- 抵当権の有無
- 敷地権・専有部分の関係
といった権利関係の正確な理解が必要になります。
まとめ|市場動向を「試験対策の理解」に活かそう
- 首都圏の中古マンション市場は活況
- 価格は上昇、築年数は古くなる傾向
- 宅建試験では「数字暗記」よりも
- 中古取引が増える背景と実務上の注意点を理解することが重要
ニュースを単なる時事情報で終わらせず、
宅建試験で問われる実務・制度と結び付けて理解することが、合格への近道になります。
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